もうすぐ「おかえり」って言うよ

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4分28秒 / ボーカル使用ライブラリ : 銀咲大和(CeVIO)

初めて帰省する息子を迎える父の歌。
もうすぐ「ただいま」って言うよ』の歌詞だけ違うバージョンです。
銀咲、良い声。
ただ、赤咲の異常な発音の良さに慣れ切っていると、他のライブラリでの発音調整に手間取りますね……。

初公開日 : 2017年3月

歌詞

昼を待たず、夏は牙をむく
広げた新聞もそこそこにたたむ
「もうすぐあの子、駅につくかしら」
そうつぶやく君にうなずき返した
 迷惑そうな顔してるくせに、
 声だけは妙に弾んでいるね
 そんな声、ここしばらく
 僕にはかけてくれないじゃない

「午後は雨が降る予報なのよ、
あの子、傘は持ってきているのかしら」
心配顔になる君だけれど、
アイツも大人だし、心配無用さ
 たとえずぶ濡れの格好で帰っても、
 それはね、アイツの責任だから
 傘もってむかえに行くなんて、やめとけ
 みっともないぞ

「…散歩に出る」
そう伝える僕に、君は微笑む
空は青く、雲ひとつない
雨は降らないだろう、行ってくるよ

夏が来るたび、ふと思い出す
まだ若いころに里帰りしたとき、
何年振りかで話した親父の顔は、何というか、
怒ってるような、笑ってるような、
何ともいえない顔になっていたっけ
いま僕もまた、同じ顔して
アイツをむかえるのかな

…あっ、雨が降りそうだな
降り出すまえに家に帰ろう