3分37秒 / ボーカル使用ライブラリ : 緑咲香澄、銀咲大和(CeVIO)
ダムの底に沈んだその町は、傘が特産品として有名でした。
町の広場に設置されていた「傘を差す女の子」の記念碑は、小高い丘の上の公園に移設され、そこを訪れる人々に今でも愛されています。
そんな物語がベース。
「琵琶湖の水位が極限まで下がって遺跡が出現しています! 今だけ!」という内容のニュースを思い出しつつ。
元の住民が存命中に「今年は日照りで水底(町)が露出してるよ」ってなったら、見に行くのかなあ……。
伴奏に使っているギター音源はPC新調時にアクティベート作業がうまくいかず使えなくなっていたのですが、どうにか使えるようになった記念も兼ねました。
緑咲と銀咲のデュオは良い組み合わせ。聴き心地が良いです。
ある古びた街角にひとり
人待ち顔で佇むその娘は
ぽつりぽつり降りだした雨に
手にした赤い傘さすことなく
立ち去るその顔
なごりおしさに雨雲みたいに
暗く沈んで見えるけど
足どりはあえて軽やかに(水たまりを跳ね飛ばして)
彼女は雨の中をゆく
晴れた空を探して
雨に沈む街並み見下ろす
小高い丘の上の公園にも
じわりじわり雨がしみ込んで
人待ち顔の彼女も諦めて
赤い傘をパッと開けば(雨のしずく真珠みたい)
足どりは軽く踊るよう(傘の下は晴れてるのに)
待ち人はまだ来ないから
彼女は今日もまた
雨の街で探し続ける(素敵な再会、夢見て)
晴れわたる空が見える場所(素敵な人たちがいた街で)
約束のない待ち合わせ
再会は晴れの日に